伝統と革新が生むオリーブオイル
大地への感謝の気持ちを胸に
そして、より高い品質の実現を目指して
ザハラ - オレイフィチョ・グッチョーネ
(ZAHARA Oleificio Guccione)
ジュゼッペ・ディヴィータ(Giuseppe Divita)
シチリア島ラグーザ県、キアラモンテ・グルフィ
(Sicilia, Ragusa, Chiaramonte Gulfi)
2023年 搾りたてオリーブオイル
生産者からのメッセージ
今年もまた、雨がほとんど降らず、長く非常に暑い夏が続きました。5月、オリーブの開花の最盛期には、強風と雹(ひょう)に見舞われ、残念ながらオリーブの一部生産が危ぶまれました。
夏は酷暑に見舞われ、夜も湿度がなかったがために、オリーブミバエやその他の病気の繁殖を防ぐことができました。そのためオリーブは非常に健全ですが、暑さと干ばつのため、残念ながらオリーブの含油量は10%程度と非常に低くなってしまいました。
製造においては、新しい温度制御技術を導入し、特に外気温とオリーブの温度が高めである収穫初期において、より良い品質を達成できるようになりました。また、新しい圧搾技術によって、フェノール成分(※)に関してより良い結果を得ることができるようになり、より濃厚で複雑なアロマを得ることができるようになりました。
困難が多い一年でしたが、今年も素晴らしいオイルをお届けできることを嬉しく思います。
グッチョーネ搾油所
3代目 ジュゼッペ・ディ・ヴィータ
(※ポリフェノールは、複数のフェノールがまとまったものを指します)
大地への感謝の気持ちを胸に
シチリア島の南東部ラグーザ県にある小さな基礎自治体、キアラモンテ・グルフィ。周囲を渓谷に囲まれたこの地は、豊かな緑にあふれ、詩人や画家など多くの文化人たちを惹きつけてやみません。肥沃な大地から生み出されるエキストラバージン・オリーブオイルの質の高さでも有名です。
1966年、渓谷の真ん中で、グッチョーネ夫妻が自分たちの情熱のもと、オリーブオイルづくりを始めました。大地への崇高な感謝の気持ちを胸に、ていねいに収穫したオリーブの実を伝統的な圧搾機を使って潰し、搾油。この地の最初のフラントイオ(Frantoio(圧搾所))でした。
1990年代に入り、オリーブオイルの質をさらに高め、生産を向上させるためにできることはないかと考え始めたグッチョーネ夫妻。その探求心と挑戦は、息子のジョヴァンニへ、そして孫のヴィトとジョゼッペに受け継がれています。昔ながらの伝統製法に、品質をさらに向上させるための新しい技術を常にアップデート。良い部分をうまく組み合わせながら、ていねいにオリーブオイルを作っています。伝統と革新、そして代々引き継がれたオリーブの樹々への愛情と情熱。それが、彼らの何よりの強みです。
ザハラは、地元品種のトンダ・イブレア種100%のモノクルティバール(単一品種)。トンダイブレア種は、グリーントマトを思わせる青々さ、心地よい苦味などが素晴らしい品種です。ザハラは収穫したオリーブからさらに厳選して絞っており、その秀逸な風味を満喫いただけます。青さ、フルーティさが際立ち、シチリアらしさに満ちたオイル。広くゆったりと、500本以上のオリーブの樹々が続く畑には、樹齢100年近いものも。シチリアを代表するレストラン2軒がともにこのザハラをチョイスしています。